治験で声かけた医療系の天使ー後編ー

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治験でナンパした医療系の天使ー前編ー

週末の土曜、某日。

場所は新宿、待ち合わせ場所のアルタ前。

19:00

『アルタ前ついたよー』

ラインを見て、僕は電話をかけた。

「もしもし?」

「もしもーし!」

「アルタ前、めっちゃ人ヤバくね?」

「ね、だから逃げてきて今、イルミネーションとかある広場にいるんだけど」

「え?それオレもいるんだけどw 」

「え~どこ?」

「んーとね、銀行のほうが見つけやすいし、そっち行こうよ」

「わかった!…あれ?あっ、みっけたかも!」

振り返ると彼女は小走りで向かってきた。

NMB48の市川美織に似ていた。

つまり、めっちゃドタイプだった(笑)

まじ声かけた自分、ナイス!!

身長は150センチ弱、行動のひとつひとつが小動物みたいで愛くるしかった。

大学の食堂で会った時は、制服補正もあって気品のある印象もあったが、私服は可愛らしさを兼ね備えていた。

「てか、最初あったときよりも可愛くなってね?」

「あのときはほら化粧とかしてなかったから」

「ほんとに化粧か?スノウで加工したっしょ(笑)」

「してない、してないw」

「ほんとにー?加工ってバレたらすぐ帰るからな」

そして、ラインで盛り上がっていたコウノドリの話をしながらHUBへ向かった。

彼女はHUBに来たことがないらしい。これはリードもしやすい、はずだった。

ホームがアウェイになる

ちょうどその日は、AFCチャンピオンズリーグの決勝で「浦和レッズvsアルヒラル」が生中継されていた。

ヤバい、これは会話に集中できないやつ…。

周りはこれを見るために来ている人ばっかだった。慣れない空気感に緊張する二人。でも周りがうるさければ、「え、なんて?」と体の距離は自然と縮まっていける。

逆にチャンスだ。

お酒とフィッシュアンドチップスを頼んでキックオフと同時に乾杯した。

彼女の近況を知りながら、次に話題に困らない「家族」をテーマにする。

彼女は3人兄弟の末っ子で、親から可愛がられてきたと思ったら意外とそうでもなかった。放任主義の親で、その代わり姉がめっちゃマザコンで恐いとのこと。僕も姉がいたので姉あるある、で謎に盛り上がった。

お互い2杯目に突入して、サッカーも後半戦へ。

「まわりの友達とかはどうやって彼氏作ってんの?」

「なんか1か月前に中学の初恋の人からラインきて、それキッカケに付き合ってたり。普通に大学やバイト内とかで付き合う友達もいるよ」

「え、大学に医者多いんだから有望じゃないの?」

「いやー医者ってプライド高そうだし病んでいる人多いからなー」

「大変だなw」

「気づいたらもうクリスマス近いし、カップル多くて焦るよねー」

「まあ若いんだから、そのうちイイ男あらわれるっしょ」

「1個下に言われたくない(笑)」

「言っててそれ俺も思ったwてか手ちっちゃくね?」

そっから手相の話になり、めっちゃ手触ってくるし、ほっぺたプニプニしても怒らないし、腰に手を抱いても特に抵抗しない。

サッカーのほうも激しい攻防が繰り広げられていた。熱い展開になってきた。

「バスケだったら点がバンバン入って楽しいよね」

サッカーに興味がなかった彼女もだいぶ食い気味で見ていた。彼女がサッカーに心を奪われないように、盛り上がりがピークに達する前に店から出た。めっちゃ続きが気になったけど。

ホテルへいざなう

寒くてなかなか裾から手を出さない彼女

「手、消えてない?どこ?」

言って掴み、小さな天使の手を握る。

「あそこ見える?」(ホテルを指さす)

「え?」

「あそこでコウノトリ先生がピアノでベイビー(曲名)弾いてくれるらしいで」

「ほんと?(笑)」

「まじまじw」

入り口前で少し彼女の足取りが重くなるものの、こっちが少し押せばイケると確信したためホテルイン。

勝利を確信した。

 

だが…満室。。

 

まだ21時になっていないのに、、

(え、もう満室!?)

 

仕方なくホテルを出る。

「わたし、やらないから」

「はいはい」

「生理だから」

「うん、わかってる。てか逆に襲わないでね?」

ホテルイン→だが満室。

まさかだった、想定外だった。

マジかよ、どんだけ皆ヤッてんだよ。

僕のセルフイメージはどん底に尽きた。

渋谷ならまだわかるけど、新宿でこれはないだろ。。

「さっきのサッカーの続き気になるっしょ?行こう」

ホテル 「ジロー」

すごく安いけど見た目がボロッちくて、僕も入るのに抵抗があった。でももうここでいいやっと思った。二人で中に入ると目の前に小汚いおっさんとババアがいた。

おっさんがババアに金を渡しているとこを見て、その面白い光景に思わず鼻でフッと笑ってしまった。

後ろを振り返って、彼女は本当に入るの?と目でコチラを訴えてきた。

彼女はホテルから出ようとする、僕もそれに付いて行ってしまったのだ。

ここが勝負の別れ目。

「ちゃんと段階を踏んでからしたい」

「他の女の子たちにも同じようにやってんのかなって思う」

僕がどんな言葉をここで返しても、理屈っぽく言い訳にしか感じないのであろう。一度、下手打ち(ムードを壊すこと)をしてしまうと巻き返すのはかなり難しい。

それでも手は繋いでいる、ここで自分の弱さが出てしまった。僕はチャンスにしがみつこうとした。

「じゃあカップルっぽいことしようかイルミネーション観に行こう」

本来ならここで突き放して帰るくらいがちょうどいい。しかし落ち着いて何とかしようとした、余裕のない選択だった。

「もう次でいいや…無理だ」と半ば諦めていた。

プランにはない行動で思考停止になった、カフェに入って閉店時間まで治験の話をした。

手を繋ぎながら駅前まで歩く、

「じゃあここで」

「じゃあね」

「じゃあ・・・」

こんなに落ち込むとは思わなかった。

HUBがうるさくなかったら…

もう一軒はさんでおけば…

ホテルが空いてれば…

次のアポに回して彼女にしておけば…

いやそうじゃない。

予想外なことが起きるのは、当然なことなのに準備を怠った。

「パッと飲んで、サーっとホテルイン」と言って、舐めていたツケがきただけ。

ホテルの回り方、ホテルのほかにもネカフェ、カラオケという選択肢もあったはず。

確実なアポだと思って、かなり驕っていた。結果しょーもないことで負けた。

マジでアポというのは準備9割、オファーする(ホテルに誘う)勇気1割だ。

もうこんなこと2度と繰り返してはいけない。常に徹底して貪欲でいよう。

P.S.

これ読んでいたら初心に振り返りました。

あの頃の気持ちを忘れずにいます。

女から無視され続けた非モテが生の女を抱いた物語

 


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